第8章 信用取引


■ 誰でも使える信用取引

 以前は、店頭での信用取引が主流だったので、数千万円と高額な保証金(担保金)を用意し、
また、売買代金の10%相当額の現金を差し入れるなどしなければ信用取引ができませんでした。
 しかし、ネット証券が普及した現在、保証金が30万円と、一般の個人投資家でも手の出せるものになっています。
もちろん信用取引は借金をしているのと同じなので、大きな利益が期待できる一方、リスクもあります。
余裕資金で運用し、リスク管理をしっかりとすれば、信用取引も儲けるための貴重な投資法になります。


■ 現物取引と信用取引の違い

 現物取引とは、今までで説明してきた取引方法で、投資家自身の資金を用いて行う取引のことです。
これから説明する信用取引とは、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、
株式を借りてその株を売ることで利益を得ようとする取引方法です。
 つまり、買いたい株があっても購入資金が足りない場合、信用取引で買うことができる「信用買い」
売りたい株があっても株式を持っていない場合、信用取引で売れる「信用売り」で取引ができるのです。


 例えば、現在の株価100円のA社を1000株、空売りします。
そうすると、10万円(100円×1000株)の費用が掛かることになります。
その後、A社の株価が90円まで下がったので、1000株を現物取引で買い戻します。
買い戻しに掛かったお金は、9万円(90円×1000株)です。
証券会社には1000株を借りてましたから、9万円で買い戻した1000株を証券会社に返します。
そうすると、10万円の価値のものを9万円で買い戻したわけですから、差額の1万円が儲けとなるわけです。
ただし、手数料や金利を含んでいない場合の利益になります。


■ 買い付け余力が約3倍

 無制限に貸し借りできそうな信用取引ですが、買いたいだけ売りたいだけ取引できるのではなく、
自己資金の約3倍まで株の売買を行うことができます。
この、借り入れによって自己資金の何倍もの収益が狙える「レバレッジ効果」が働くことで、
チャンスを逃さずに投資ができるようになります。


■ 空売りの損失は無限大?

 信用買いの場合ですが、予想と反して株価が下がってしまっても、
株価がゼロ以下にはならないので、損失は制限されています。
 しかし、信用売りの場合は、株価が数倍〜数十倍も値上がりする可能性があり、上限はありません。
つまり、信用売りの場合だといくらでも損失を出す可能性があるのです。
損失が無限大と言われているのは、このためです。
借金を背負うほどの負債を出さないよう、賢く損切りをして被害を抑えましょう。


ポイント 買い付け余力が3倍になる「信用取引」
ポイント 信用取引は借金

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