第6章 株価を予測する2 「テクニカル分析」


■ 株価チャートの形を見る

 株価チャートの動きを大きく捉えた場合の方向性を「トレンド」といいます。
株価が上昇傾向にある右肩上がりの状態を「上昇トレンドライン」、
株価が下降傾向にある右下がりの状態を「下降トレンドライン」、
株価が一定の値幅で動き、真横に近い状態で推移しているのを「横ばいトレンドライン」として、
株価の流れを分かりやすく見れるように線引きしたものを「トレンドライン」と呼びます。


上昇相場であれば安値と安値を結んだ線を、
下降相場であれば高値と高値を結んだ線を引いて確認します。
これにより、株価が上向きか下向きに動いているのかが分かりやすくなります。


 トレンドを調べる場合、まずは中長期である週足や月足チャートを見て、
過去の流れから現在の株価の位置が、高い位置(売り時)なのか、低い位置(買い時)なのかを確認しましょう。
そして、現在の株価を日足で確認しながら、今後の株価の値動きを予測してみましょう。


■ 株価は過去の動きを繰り返す習性がある

 株価は時間と共に変動するので、動きを予測するのは大変困難です。
しかし、いったん株価の方向性(トレンド)が決まると、
しばらくの間は同じ方向に株価が動く習性があります。
また、過去につけた高値や安値の水準にくると、以前と同じような動きを繰り返すという現象が多く見られます。


 このような動きをするのは、他の投資家たちも株価チャートを見て高値と安値を確認し、
それらの情報から株価を予測し、株式売買を行っているからだといわれています。
つまり、過去の高値と安値は、将来の株価の値動きを予測する上で重要な指標になっているのです。


■ トレンドラインで株価の転換期を読み取る

 上値とは「現在の株価よりも高い株価」、下値とは「現在の株価よりも低い株価」のことです。
株価チャート見ればわかるように、株価が上昇と下落を繰り返すことによって、
山や谷のような形のチャートを作り出します。
この推移から、株価の方向性を判断するため2種類の線「上値抵抗線と下値支持線」を引いて確認します。
どちらの線も、2つ以上の山や谷が形成されていない場合は線が引けないため確認できません。


 上値抵抗線とは、過去の株価の上値と上値を結んだ線です。
山の頂上から次の山の頂上へと向かって線を引きます。
 この上値抵抗線を越えて、大きく株価が上昇した時には、
それだけ買いが集まっている証拠なので、さらに高い株価へと上昇する可能性があります。
 また、上値抵抗線の水準を越えて株価が上昇するということは、
買い手が少なくなっていき、いずれ売りが増えて株価が値下がりするといった予測もできます。


 下値支持線は、過去の株価の下値と下値を結んだ線です。
谷底から次の谷底へと向かって線を引きます。
 下値支持線ぐらいまで株価が下がっているにも関わらず、
それ以上株価が下がらずに、もみ合って売買されている場合は、
買いが集まっていると考えられるため、買いのシグナルになります。
しかし、これを突き抜けて株価が下落し始めた場合、株価がさらに下落する可能性が高いので注意が必要です。


 どちらの線も、株価の「上昇、下落」両方の可能性を含むので、
株価が上がるか下がるかは現在の株価や企業情報を参考に、見極めていきましょう。


■ ペナント型で分岐点を知る

 上値抵抗線と下値支持線を引いた時に、
現在の株価がもみ合って中間あたりにがあるため、正三角形に近い形を作ることがあります。
これを「ペナント型」といいます。
売りたい人と買いたい人が均衡を保っていて、綱引き状態になっていることが多く、
株価の方向性が見定めにくくなっていることが多くあります。
売買の判断は、上昇か下降のどちらかの方向へ動き始めてから判断した方が賢明でしょう。


■ フラッグ型

 株価の大きな上昇と下降が繰り返され、上値抵抗線と下値支持線が真横に近い形に推移し、
四角形のような形を作ることがあります。
こちらも株価の方向性が見定めにくくなっています。


ポイント 株価チャートにトレンドラインを引いて、株価の方向性を調べよう

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