第5章 株価を予測する1 「ファンダメンタル分析」


■ 損益計算書とは?

 財務諸表の1つである「損益計算書」とは、企業のある一定期間の収益と費用を表した一覧表です。
つまり、会社が一定期間にどのくらい儲かり、どのくらい損したのかを把握できます。
損益計算書で会社を判断する場合、その期だけを見るのではなく、
何期分かと比較して見ると、会社の実力が分かりやすいでしょう。
以下で、損益計算書に記載されている項目を説明します。


■ 損益計算書の重要ポイント

「売上高」
 会社が商品の生産や販売、サービスを提供することによって、一定期間に得た収入です。
売上高の大きさは、その会社の事業規模を表します。


「売上総利益」(粗利益)
 売上総利益は、商品を売って得た利益から売れた数量分だけ仕入れた時の原価を引いて出した利益です。
「粗利益」(あらりえき)と一般的に呼ばれています。
売上高から売上原価を差し引くと「売上総利益」が出ます。
 例えば、500円の商品を10個仕入れたとします。
それを1,000円で8個売った場合、売上高は8,000円となり、
その時の売上原価(売れた分に対応した原価)は、4,000円(売れた8個分に対する、8×500円)となります。
 したがって、8000円-4000円で売上総利益は4,000円になります。
売れ残った2個は、原価(費用)とはせずに、期末在庫という資産扱いになります。


「営業利益」
 売上から本業にかかるコストを引いたもので、会社の本業で出した利益を表します。
給料など会社を維持するものや、売上を増加させるために使った経費(コスト)を差し引いた額になります。


「経常利益」
 企業が本業を含めて普段行っている継続的な活動から得られる利益のことです。
本業以外の損益を加えて算出しています。
トータル的な企業の実力を知るには、営業利益よりこちらを見た方がいいでしょう。


「税引前当期純利益」
 文字通り、税金を引く前の利益のことです。
経常利益に特別利益(臨時的に発生した利益)を加え、
特別損失(臨時的に発生した損失)を差し引いて求められます。
この利益がマイナス(損失)となった場合は「税引前当期純損失」といいます。
ここの金額がプラスならば「儲かっている」マイナスならば「損をしている」と判断できます。


「当期純利益」
 法人税など社会的なコストを支払った上での純粋な企業の経営活動の利益です。
その期の最終的な儲けとなります。


■ 本業の儲けが適正か見分ける目安

 売上高に対する営業利益の割合を表す「営業利益率」があります。
これにより、本業の収益性が高いかどうかを示しています。
この比率を同業種の他社と比較することで、販売活動などの効率性を知ることができます。
「営業利益率(%) = 営業利益 ÷ 売上高 × 100」で求めています。
製造業では5〜6%、卸売業では2〜2.5%、小売業では5〜6%が目安になります。


ポイント 会社の利益(黒字)と損失(赤字)が分かる

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