第5章 株価を予測する1 「ファンダメンタル分析」


■ 会社の価値が株価を決める

 会社の業績や経済状況などを調べて株価を予測するのが「ファンダメンタル分析」です。
例えば、「決算書、財務諸表、経営状況、競争優位性、競合相手」などのデータから判断することになります。
これらの情報から、現時点の株価が高いのか低いのか測定するわけです。
 会社の現在の価値と会社が持つ本来の価値に差があっても、
将来的に、その会社本来の価値に見合う株価水準になるという考え方を基にした分析方法なので、
長期投資で特に効果を発揮するといえます。


■ 財務3表は会社を知る重要データ

 全ての会社は、一定期間中の経済活動を記録、分類、集計し、
財産と借金のバランスがわかる「貸借対照表」、黒字と赤字がわかる「損益計算書」
グループ会社を含む全会社の収入と支出がわかる「キャッシュフロー計算書」などを作成します。
 これらの書類を総称して「財務諸表」(決算書、財務3表)といい、
会社の経営成績や財務状態などが細かに書かれています。
 一般に公表することが法律によって義務付けられているので、決算書は誰でも見ることができます。
簿記の勉強のようになりますが、決算書が読めれば、おおよその業績を把握できるようになります。


■ 連結とつく財務諸表とは?

 「連結財務諸表」には「連結貸借対照表」「連結損益計算書」「連結キャッシュフロー計算書」などありますが、
親会社と、その自己の企業グループ(子会社や関連企業)を一つの組織としてまとめた報告書のことです。
つまり、グループ会社の経営成績や財務状況を含めたい場合は、こちらを利用しましょう。
 例えば、A商事という会社がB物産という子会社を設立した場合、A商事だけの報告書が「財務諸表」、
A商事本社とB物産を合わせた報告書が「連結財務諸表」です。
 これら決算書を掲載している資料に、
「有価証券報告書」「決算要旨公告」「事務報告書」「決算短信」「決算公告」などがあり、
新聞、会社のホームページ、証券会社などで閲覧できます。


■ 会社の利益を分析しよう

 分析するには、「会社が本業でどの程度儲けているのか」というのを見極める必要があります。
本業の利益である「売上高」「営業利益」「営業利益率(=営業利益÷売上高×100)」の推移を見てみましょう。
このほかにも、「経常利益」も重要視されていた利益ですが、本業以外での利益が含まれます。
 そのため、経常利益が伸びていても営業利益率が低い場合、
本業であまり利益を出していないことを意味するため、省いて考えることが多いです。
次項からは、これらの情報が載っている、決算書を読み解くことを重点的に説明していきます。


ポイント 決算書は会社の経営成績を明らかにする報告書

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