第4章 株式を売買してみよう


■ 時間と値段指定方法を選ぶ

 取引方法には、指値注文・成行注文という基本的な注文方法がありますが、
このほかにも、「指成、寄指、寄成、引指、引成、不成」といった注文方法もあります。
これらは、取引する時間を指定して、かつ値段指定方法を選んで注文するものです。


 指成とは、引けまでは指値注文として扱われ、その間に約定が一部でも成立しなかった場合は、
自動的に引けで成行注文となる注文方法です。

・注文時間が前場引け前の「指成注文」: 前場引けの価格で「成行」注文となります。
・注文時間が前場終了後から大引け前の「指成注文」: 大引けの価格で「成行」注文となります。


 ただし、前場あるいは後場の引けの取引が市場で成立せず、
「ザラバ引け」となった場合は、約定は成立いたしません。


 寄指とは、寄付(市場が開いてから最初に行われる売買)でのみ、指値注文をする注文方法です。
約定しなかった場合は、直ちに注文は失効します。


 この方法を使用しても、指値だから「寄付もザラバも変わらない」と思うかもしれません。
しかし、ザラバ中の指値の場合は指値どおりの価格でしか約定しませんが、
寄付の場合は「板寄せ方式」が行われます。

 例えば、500円で指値買い注文を出していたとして、寄り値が480円だったら480円で買えるというように、
指した値段よりも安く買える可能性があるわけです。
 通常の指値注文だと寄りで約定しなくても注文は継続しますが、
寄指だと寄付で約定しないと注文は失効するため、指値未満で買える確率が高くなるという理由があります。


 寄成とは、寄付でのみ成行注文をすることです。
約定しなかった場合は、直ちに注文は失効します。
売買する前日の夜に出した注文など、寄付前に出された注文を寄付で成行注文するわけです。


 引指とは、前引け、または大引けにのみ指値注文をする注文方法です。
引けも板寄せ方式が行われるため、寄指と同じようなメリットがあると考えられます。


 引成とは、前引け、または大引けで成行注文をする注文方法です。
注文の有効期間は引けの時だけなので、ザラバ中に注文を出しても引けになるまで注文は執行されません。
寄付よりも、引けの方が株価が下がりそうな場合などに使用できます。


 不成とは、前場・後場の各立会時間終了時までは、指値注文として注文されていますが、
ザラ場で、全数または一部の売買が成立しなかった場合に、前引けまたは大引けの時点において、
残数量を自動的に引け成行注文に変更して、執行することを条件とする注文のことです。


 例えば、2000株の買い注文を出し、ザラバ中で1000株しか約定しなかった場合、
残り1000株を大引けにおいて成行注文で買うことができます。


 なお、前場又は後場の引けの取引が成立せず「ザラ場引け」となった場合は成行注文は成立しません。
指値注文だと必ず買えるとは言えないので、不成注文をすると大体引けには売買が成立します。
ただし、「高値づかみ、安値売り」になってしまうリスクがあります。


ポイント 期間や売り方を指定して注文を出そう

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