第3章 株価の動きを読もう


■ 金利が下がると株価は上がる?

 現在、日本の金利はかなり低い水準で留まっています。
銀行や郵便局に預金しても、金利による利益はほとんど見込めません。
一方で、「金利が下がれば株価は上がり、金利が上がれば株価が下がる」と言われます。


 金利が高くなった場合、多くの人はリスクの少ない定期預金などに資産を回すでしょう。
株式投資でリスクを背負う必要はないわけです。
そのため、株式市場で出回るお金が少なくなるので、株価の水準も下がります。
 また、金利が上がると利子が増え、企業が銀行から資金を借り難くなります。
これにより、業績悪化や事業活動が思うように運ばなくなる会社が増え、株価が下がります。
 逆に金利が低くなれば、これら反対のことが起きるため株価が上昇するのです。


 ですが、日本の現状を考えればわかりますが、低金利にも関わらず株価が上昇していません。
経済状況によって、必ずしもこの法則に沿って値動きするわけではないことを覚えておきましょう。


■ 「円安・ドル高」「円高・ドル安」

 まずは為替レートの仕組みについて理解しておく必要があります。
日本は円、アメリカはドルなど、世界の国々は、それぞれ独自の通貨を使用しています。
貿易を行う場合、お互いの通貨を交換する比率を設定しなければなりません。
この通貨を交換する比率を「為替レート」といいます。


 「円高、円安」「ドル安、ドル高」という言葉をよく耳にすると思いますが、
これが為替レートの水準を表しています。
1ドル100円から1ドル120円に上がると「円安・ドル高」、1ドル90円に下がると「円高・ドル安」などがあたります。


 例えば、1ドル100円の為替レートで1万円をドルに両替するとしましょう。
そうすると100ドルになりますが、1ドル120円だとどうなるでしょうか?
1万円は約83ドルにしかなりません。
このため、海外旅行をする方は円高になると得をするわけです。


■ 輸入・輸出の貿易に関係する

 1ドル120円から1ドル100円になり「円高・ドル安」になると、輸入する時に安く品物を仕入れることが出来ます。
1万2000円で買えた物が、1万円で買えるようになるからです。
輸出する時は、1万2000円で売れたものを、1万円で売らなければいけないので、利益が減ります。


 これを逆に考えると、1ドル100円から1ドル120円になった「円安・ドル高」時に輸入した場合、
1万円で買えた物が、1万2000円で買えるようになるため、高く仕入れなければなりません。
 しかし、輸出の場合は、1万円で売れたものが、1万2000円で売れることになるので、利益が増加します。
まとめると、輸入に有利な「円高・ドル安」、輸出に有利な「円安・ドル高」ということになります。


 日本は輸入大国ですが、日本の貿易黒字で分かるように、輸出関連の企業も数多く存在するため、
「円安・ドル高」になると輸出関連の企業業績が良くなり、株価が上昇する傾向にあります。
輸出産業には、自動車関連会社や家電製品を販売する会社などが挙げられ、
輸入産業には、食品・外食関連の会社は原材料を、電気やガスなどのエネルギー会社が燃料などを輸入することで、会社を経営しています。
企業が安く物を輸入できれば、私たちがお店で販売されている品物を安く購入できる機会が増えます。
「円高・ドル安」になると、輸入関連の企業の利益が上がるので、関連銘柄の株価が上がるかもしれません。
これらのことから、生活費などにも大きく影響するので、為替が投資家の増減にも関わってくるのです。


ポイント 金利が下がると株価は上がる
ポイント 輸入に有利な「円高・ドル安」、輸出に有利な「円安・ドル高」

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