第二章 株主になる


■ 配当も利益

 株式を購入すると、あなたは株主になります。
株主には様々な権利が与えられ、「配当金、株式分割の権利、株主優待」などがあると説明しました。
これら配当を受け取ったことで出る利益を「インカム・ゲイン」といいます。
株主総会で決められた配当金や株主優待は、持っている株数に応じて支払われます。
例えば、あなたが1000株持っていたとします。
1株当たり10円の配当金であれば、1万円の利益となります。


■ 配当を受けるには?

 配当の支払いは、年に1回の「普通配当」、または半年に1回の「中間配当」として支払われています。
これ以外にも上場や会社の記念日になどの機会に支払われる「記念配当」や、
会社が大きな利益を得たときに支払われる「特別配当」といった配当金もあります。


 株主優待を受けるには、優待対象となる一定の株数を所持しなければなりません。
さらに、株主優待が受けられる権利を確定する「権利確定日」(割当基準日)までに、
株主名簿に名前が記載されている必要があります。
詳しくは「配当をもらうには?」を参考にしてください。


■ 配当が無い会社

 配当の配分は、会社の事業内容や経済状況により異なります。
事業が順調で利益を出している会社と利益を出せないでいる会社、
儲かった利益を配当金に多く反映される会社や、配当を抑えることで会社の設備などに資金を投資をし、
事業拡大を企てる会社など、企業によって業績や経営方法が違うからです。
そのため、必ず配当があるわけではありません。
 利益の分け前なので、業績が悪い場合は配当が支払われない場合もあります。
この配当がないことを「無配」といいます。


■ 持ち続けているだけで利益が発生する

 インカム・ゲインはキャピタル・ゲインと違い、売買をしなくても発生します。
株式を持ち続けるだけで、ある程度の利益を入手でき、利回りは貯金よりも高い場合が多いです。
しかし、一度に多額な利益を上げるにはそれ相応の資金力がなければならなく、
売買のように自分の判断や意思で利益を出すこともできません。
また、売却予定の株式を配当目的で持っているうちに、配当に見合わない価値まで下がったのでは無意味です。
よく考えて売買を行いましょう。


■ 持っている株数に比例する

 配当金の額は会社ごとに異なります。
例えば、「A銘柄、1株あたり10円の配当」のように記載されています。
この場合、1株持っていると10円もらえるので、
1000株持っているとすれば、「10(円) × 1000(株)」で一万円の配当がもらえます。
配当は、持っている株の数と受け取る金額が比例するので、
保有する株数が多ければ多いほど、それだけ配当金を受けることができます。


■ 会社ごとに内容が異なる株主優待

 株主になると、配当金のほかに「株主優待制度」による特別なサービスを受けられます。
株主優待制度は、株主に対するプレゼントのようなものです。
主に自社に関する金券やチケット、製品などが貰えます。
 例えば、デパートなら商品券、旅行会社なら旅行券など割引チケットや、お米、ゲームソフトなど様々です。
中には、音楽会社エーベックスで所属アーティストによる自社限定ライブに参加できる権利というものもありました。
これら株主優待により、株主の満足度を高め、株主をより多く獲得しようとするのが目的としています。
現金による利益ではないので、株式売買のおまけ的意味合いで考えておくと良いでしょう。


■ 株式分割は個人株主政策

 株式分割とは、それまでの1株を複数の株式数に分割することです。
そして株価は、分割比率に応じて下がるため、今まで買えなかった投資家でも買えるようになります。
 例えば、1株を2株に分割すると、各株主の持ち株数は自動的に2倍になります。
1株1000円が分割後1株500円になっても2株あるため、
理論上1株の価値は半分になりますが資産価値は変わりません。
つまり、分割される株式の株主は、損も得もしない状態なのです。


■ 長い目で見れば株式総額が増えることもある

 株式分割後は、買いやすくなった株式を購入しようと株価が上がる場合もあります。
また、分割によって保有する株式が増えると、それだけで配当金も増加します。


ポイント 配当は株主への利益還元
ポイント 株主分割をしても価値は変わらない

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